日差しは夏の名残を、風は微かに冬の匂いを運ぶ短い秋の真っ只中、10月の服部緑地野外音楽堂で開催されているのが「命の渚コンサート」です。
もはや伝説的なイベントになっている「春一番」にも出演する歌屋BOOTEEのカサスリムと栗田裕希が発起人となり2014年に立ち上がりました。
テーマは「輝き」。
コンサートを通して新しい輝きを見つけてほしい。
好きな音楽しかり。有名ではなくとも素晴らしいアーティストはたくさん存在します。それを知ってもらいたいという想いで毎年出演者を選んでいます。
実際メディアで活躍するようなアーティストは少なく、知る人ぞ知るといったラインナップかもしれませんが、音楽と真摯に向き合って来た人間だけが放つ確かな音がそこにはあります。
観客席は毎年実に自由な雰囲気です。ブルーシートに弁当や酒を持ち込む人達、家族連れも多く、子供達は歓声をあげ楽しそうに走り回っています。
トリのアーティストが登場する頃にはすっかり陽も傾き、多くの観客のみなさんがステージ前に押し寄せます。
フィナーレは毎年恒例、出演者全員によるテーマソング「命の渚」の演奏。その歌詞の世界観と会場の風景が不思議なほどシンクロしていきます。最高潮を迎えた一体感の渦はその場にいる者全てをどこかへ運んでいくようです。
“命の渚にたたずむ僕ら 揺られて流れて この世に打ち上げられました
命の渚にたたずむ僕ら いつかまた波に さらわれちゃうのさ
こうなりゃもう、輝くしかないだろう”
この一節が、実に的確にこのコンサートの趣旨を物語っています。
新しい輝きを見つけよう。そして一年後またここに持ち寄ろう。
そんな気持ちになれるコンサートを目指して。
今年も服部緑地野外音楽堂でお待ちしています。
命の渚コンサートテーマソング
「命の渚」
(詩:木村匡志 )
やがて灰になるさだめ ならば忘れない眺め
問答無用の合図で 解き放つ明日へ
捧げよう繋げよう 魂の地図を
足掻け最後は屍 サラバ 想い出を束ね
探して選んで 重ねて崩しては コンティニュー
恨めども悔やめども 笑顔こぼれる
命の渚に たたずむ僕ら
揺られて流れて この世に打ち上げられました
命の渚に たたずむ僕ら
いつかまた波に さらわれちゃうのさ
こうなりゃもう 輝くしかないだろう
やがて灰になるさだめ ならば忘れない眺め
足掻け最後は屍 サラバ 想い出を束ね
問答無用の合図で 解き放つ明日へ
捧げよう繋げよう 鳴り響けこの鼓動
命の渚に たたずむ僕ら
揺られて流れて この世に打ち上げられました
命の渚に たたずむ僕ら
いつかまた波に さらわれちゃうのさ
こうなりゃもう 輝くしかないだろう?
こうなりゃもう 輝くしかないだろう